気になる探偵という仕事

探偵という仕事の内容とは?

探偵というと、テレビや小説にも頻繁に取り上げられている、ちょっとカッコ良さそうな職業というイメージがあります。
探偵は個人や法人から相談を受け、調査などを行うのが主な仕事です。
しかし実際は地道な作業が多く、非常に地味な職業といえるようです。
探偵の主な仕事は調査業務で、個人からの依頼で行う不倫や浮気調査が多くを占めます
その為、しばしば面倒な場面に遭遇することもあるようです。

法人からの依頼としては、雇用する人の身辺調査をしたり取引先の調査を任されることがあります。
長時間の尾行や張り込みなど、体力的にきつかったり緊張感の続く仕事でありますが、机に座っているだけで同じことの繰り返しの仕事と比べると、刺激的で新鮮な毎日を送ることができます。
そこで気になるのがやりがいのある探偵業の給与です。
所属する探偵事務所によって違ってきますが、平均すると月収20〜30万程度だと言われています。
高収入を得ているのはごく一部の人に限られています。
それでも探偵業を続けている人は、デスクワークでは経験できない独特のことが経験できる、クライアントの悩みを解決し感謝される喜びを感じることができる、などのやりがいを感じ続けたいと思っている人なのでしょう。

他にも

  • 責任が大きい仕事を任される
  • 成果が目で見えてわかりやすい
  • 自分のスキルが上がっている実感が持てる
  • 仲間と協力し頼りあえる
など、探偵という職業の魅力である「やりがい」は沢山あるようです。

探偵事務所に必要な職種、具体的な給与

探偵社に勤めたいと考えたときには、その職種も様々あることを知っておきましょう。
探偵イコール調査員だけではありません。
アシスタントとして事務を担う役目の人もいますし、ホームページなどのデザイナーやシステム管理、経理などの職種があります。 探偵事務所によってはカウンセラーとして依頼者の相談に乗ることもあります。尾行や張り込み、聞き込みをする調査員などだけが探偵事務所の職員ではないのです。
もし、探偵事務所で働きたいという希望があれば、調査員だけではなくこういった仕事もあるのだと視野を広げてみてください。
いままで募集を見逃していた可能性もあります。得意な分野のものがあれば、強みになるでしょう。

探偵事務所に正社員として入社した場合を調べると、どの職種でも月給は20万円程度(※大手求人サイトで調べた平均です)からが多いようです。

参考:ハローワーク|探偵の求人情報

経験者であればもう少し増えることもあるかもしれません。初心者であれば、最初は見習い期間としてアルバイトのような形になることもある可能性があります。
また、探偵事務所によって変わりますが、残業代や深夜勤務手当などによっても多少は前後するでしょう。

アルバイトであれば、その地域の最低時給賃金よりは高い時間給が見込めることが多いようです。
どのような場合であっても、給与の仕組みや勤務体系、保険についてなども入社前にしっかりと確認する必要があります。

探偵の業務内容・浮気調査

探偵の行う浮気調査についてどんな調査を行うのかといいますと、尾行や張り込み、聞き込みなどを行い、対象者が誰と何処に行き何時間そこで過ごして出て来たのかなどの行動の詳細について調べていきます。
証拠として写真や映像などを収集していきますが、対象者がラブホテルで過ごし出てくるまでの数時間張り込みを行い待ち続け、出て来たらすぐに決定的瞬間を写真や映像などに残していく事で証拠を集めていきます。

浮気相手に関して調べる必要がある場合には浮気相手の素性について調査を行い、氏名・どこに住んでいるのか・勤め先はどこか、といった個人を特定する証拠を集めます。
浮気調査では浮気相手にも裁判で慰謝料を請求するという場合があり、どこの誰だか不明であれば訴える事もできませんので依頼内容によっては浮気相手の個人情報が必要になります。

探偵は尾行などで対象者にバレないようにテクニックやノウハウを駆使して調査を行い、依頼者との契約に応じた調査を遂行していきます。
こうした調査員の技術に加えて機材の持つ機能も駆使するのですが、暗視機能のあるカメラや望遠機能の高いものなどを活用する事で、調査員の技術に加えてそこに機材力を上乗せしていくという形で調査を成功させようと日々努めます。

また浮気調査では裁判などの証拠として使われる事も多いので、調査報告書はしっかりとそれを想定したものを作成します。
証拠によっては依頼者の裁判結果を左右しかねず、探偵や調査会社の一番の力の見せ所になります。
この調査報告書がいい加減だと、調査もいい加減だと思われかねませんので、しっかりとしたものを作成する事が依頼者と探偵にとっての利となるという事を十分に理解した上で職務を行います。

探偵の業務内容・人探し調査

人探しとは家出や昔付き合っていた恋人、お世話になった恩師を探したいといった様々な人探しの依頼があります。
自分で調べてみたものの見つける事のできなかった場合や、家族が家出をした場合でも普通の自主的な家出であれば事件性がない為に警察は率先して調査を行ってはくれません。
そうした時に家族が少しでも早く見つけたいと、探偵に人探しの依頼をされる事があります。

地道な足で稼ぐ情報とともに現代ではネットを駆使しての調査も行い、家出をした家族や会いたい人を探し出していきます。

対象人物が発見できるとその人が本当に本人なのか、提供された写真などをもとに人定作業を行い本人かどうか確定させていきます。
こうした調査では聞き込み調査を行う事がありますが、対象者に近すぎる人の場合にはあまり踏み込んだ聞き込み調査を行ってしまうと怪しまれる事になりますので、 どんな人物に聞き込みを行うのかという選定は、調査員の経験やノウハウなどで適切に判断して調査を行います。
探偵の場合には受ける事のできない依頼というものも探偵業法で明確にされており、人探しをして欲しいという時にはストーカーやDV加害者からの依頼ではないか見極める事が求められます。
これは探偵や調査員の手腕が問われる部分でもあり、面接時にお話する内容で判断し違法な可能性のあるものを見極めていきます。

探偵業法で定められているような犯罪に加担してしまう可能性のある調査や違法性のあるもの、差別を助長するような内容でなければ依頼や契約に則した調査を行っていきます。

探偵の業務内容・嫌がらせ調査

配偶者からのモラハラや近所からの騒音被害、セクハラ被害や自宅前にゴミをばら撒かれるなど、嫌がらせには様々なケースがあります。
探偵はこうした嫌がらせの証明を行うための依頼を受けると、張り込みや尾行などを行い証拠を収集していきます。

近所からの嫌がらせの場合だとどこの家の誰がその行為に及んでいるのか、写真などの証拠とともに特定を行ったり夜間に行われる嫌がらせなどについても調査を行っていきます。
ストーカー被害などもこうした調査に分類でき、被害の証拠がある事で警察への相談もしやすく警察としても動きやすくなり、被害者の一日でも早い心の平穏の為にも被害内容を明確にしていく作業を行います。

嫌がらせを行う人物もバレたくないものですから、暗闇に紛れて嫌がらせを行おうとする事もあります。 探偵や調査員はそんな暗闇でもちゃんと撮影できる機材や、遠い場所でもはっきりとした写真を撮影する為の望遠レンズなどを揃えています。
どんな状況であっても嫌がらせが行われていた場合にはその事実を証明すべく、調査員の力と機材の力を合わせて目立たない時間帯に行われる行為などに関しても調査をしていきます。

探偵の仕事とは地道な調査の積み重ねになります。
しかし、こうした結果が解決に繋がる事から、依頼内容に応じた調査をしっかりと行っていく事が探偵の仕事になっています。

探偵になるために必要なこと

探偵の仕事とは、調査を行うことですが、探偵の仕事は調査をするだけではありません。
探偵の仕事は、浮気調査や行動調査などのほかに、事務所を運営するために必要な一般事務業務から、宣伝広報活動など、調査とは一変してあまり探偵と関係があるとは思えない仕事もあります。
こうした仕事を行うスタッフを募集している探偵事務所も多く、一般事務スタッフで給与が調査員と同じぐらいというのが一般的なようです。

この一般事務スタッフのなかには、相談員やカウンセラーといった人も含まれ、カウンセラーの資格を持つ人が探偵事務所に就職するということもあり、また、探偵事務所でカウンセラーの求人が一定数出ているようです。

探偵事務所で仕事をするといっても、その仕事の内容には、違いがあります。どういった仕事をやりたいのか、探偵として今後、自分の事務所を持ちたいと思っている人は、これらの探偵事務所を運営するために必要な業務についてもある程度知っておく必要があると思います。
参考:探偵になるために、取得したい免許、知識とは?

探偵学校では、探偵事務所の仕事内容について、主に調査のことを教えてくれます。一般事務の内容を教えてくれる探偵は少ないと思いますので、探偵事務所がどのように運営されているのか、本当の意味で知るためには、実際に探偵事務所へ就職して学ぶしかないのかもしれません。